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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
インターネット回答が一週間前に済んでいるというのに紙の調査票を送りつけてくるというこの無駄っぷり。やれやれだ。
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ディーゼルエンジンとVW「不正ソフト」の仕組み

フォルクスワーゲン社が米国の排ガス規制試験をクリアするために不正ソフトを組み込んでいたことが発覚したというニュース。
これはひどい。単に数値をごまかすという域を超え、明らかに間違った方向に努力している。
「技術と信頼のドイツ工業製品」という評価に泥を塗ったフォルクスワーゲン社は、正直潰れてもおかしくないと思う。

読了。一、二巻ともに108円でBOOKOFFにあったので買って読んでみた。どちらも大変に分厚い。

シュタゲはPCでプレイし、アニメを見て小説を読んだわけだが、この小説版はシュタインズゲートという物語に触れるにはかなり良い、というか適している形態だと思われた。
SFは設定や理論などで情報量が多く、情報量が多いなら映像媒体より文字媒体のほうが無理なく多くの情報を伝えることができるためである。SF小説を映像化した作品は視覚的な驚きに頼る作品になりがちなのは、映像媒体では「パッと見で理解できる情報」以上のものを受け手に理解させるのに適した形態ではないからだ。
そのぶん音や音楽、映像で演出面を強化でき、ドラマチックなシーンや緊迫感のあるシーンを盛り上げることはできるが、それは「物語」としては本質的ではない。

なお、PCのノベルゲーム的な形態は両方のいいとこどりができそうに思えるが、一度に視界に収められる文字量の多さや読み返しの容易さによって紙媒体には紙媒体のアドバンテージがやはりある。

そして、この『円環連鎖のウロボロス』では演出面でも興味深い手法が使われている。
一行の上部と下部を使うことで、同時進行している2つの物事を描写したり、進行中の事態に対する主人公の内心を描写したりしているのだ。

たとえば                                  おわかり
こんな                                    頂ける
感じ。                                   だろうか?

これは特に緊迫感のあるシーンでその緊迫感を削ぐことなく主人公の内心を描写するのに効果的に機能している。映像作品でやるとどうしても「主人公の内心を描写し終わるまで一時停止」みたいになってしまうし、文字媒体でも逐次記述だと多かれ少なかれ同時進行感は損なわれるので、これは何気ないながらも結構画期的な手法ではないだろうか。

あと、原作つきの場合単に原作をなぞるだけでは驚きがないのでどの程度アレンジを加えるかもポイントになるが、この本ではそれもなかなかうまくやっているように思われた。
総合的に見て、かなり良い小説版だと思う。面白かった。

変な夢を見て、その内容を覚えていたので書いてみる。

ゴミの収集日にゴミ袋を持って家を出てみたら、なぜかゴミの分別基準が異常に細かくなっているうえにそれぞれの収集場所がバラバラでどこに持って行けばいいかわからず、あちこち走り回って探している間に各所でゴミ収集車の作業が進行している気配で、このままでは収集が終わってしまいそうだーと焦るものの依然としてどこに捨てるべきかさっぱりわからず走り回り続ける…というもの。

夢判断だと「決定を先延ばしにしている間に選択肢が狭まっていくことに対する焦燥感の表れ」とか言われそうな夢ですな。
周囲で事態が進行しているのが音やら何やらでわかって、選択肢が消えたのが1つの収集場所からゴミが消えていることでわかって、間に合わずに捨てそびれるとかなり嫌な感じ、というのは確かにそういう状況のたとえとして相当わかりやすい部類かも。

世界のSFファンに今最も注目されている作家、という触れ込みのケン・リュウの短編集。なお、この作家はストリートファイターシリーズとは何の関係もありません。

読了しての感想は以下の通り。
・作風が幅広い。SF以外にファンタジーも多く書いているようで、この短編集も非SF短編を含んでいる。
・全体的な傾向として叙情的であり、主人公視点でその情念にフォーカスした話が多い。ハードSFによくある「論理のメスで冷徹に事象を切り刻んでみせる姿勢」とは真逆。
・政治臭が強い。東アジア、特に中国の近現代から近未来を扱うとどうしても政治の匂いから逃れられないのかもしれないが、本人は望んでいないのに仕方なくこうなった、とも考えにくい。「哲学的」の域に達しておらず、「政治臭」止まりなのは、やはり作品への落とし込み方が「浅い」ということなのだろう。
・総じてセンスオブワンダーは薄め。SF的なアイデアで勝負する作家ではない模様。

面白い話はいくつかあったが、(特に短編においては)センスオブワンダーを最重要視する自分としては、特段フォローしていきたい作家ではない、という印象。

個別の話についてはネタバレなので隠します。

ソ氏に誘われて参加。ホビーステーション秋葉原3rd店にて。
セットボックスは何にするかで考えて、「リミテッドは地上は膠着しがちなので飛行が充実している青か白」→「2マナ域が充実していて高名持ちもいる&除去もそこそこな白」でギデオンのセットボックスを選択。ギデオンが欲しかったとかいう理由では全くない。
パックは残りの色にこれといったものはなかったものの、白が充実していてレア以上も2枚普通に入れられてラッキー。やろうと思えば白単でもいけそうだったが、せっかく白黒マルチのアンコモンクリーチャーがいたのと、もう少し除去を足すために黒をタッチ。
出来上がったデッキは以下のようなもの。

<クリーチャー 15>
1 アクロスの英雄、キテオン
2 前線の僧侶
1 トーパの自由刃
1 秘宝の探究者
1 悟った苦行者
1 祝福された霊魂
1 オーラ術師
1 血に呪われた騎士
1 突進するグリフィン
1 アンブリンの戦術家
1 キテオンの不正規軍
2 勇者の守護神
1 重歩兵
<スペル 9>
1 力強い跳躍
1 天界のほとばしり
1 迅速な報い
1 魂裂き
1 古参兵の予備武装
1 骨読み
1 血による聖別
1 抑制する戒め
1 死の国の重み
<土地 16>
10 平地
5 沼
1 進化する未開地
<サイドボード>
1 異臭のインプ
1 オーラ術師
1 眼腐りの暗殺者
1 眼腐りの虐殺
1 不浄な飢え
ほか。

参加者は総勢16名だったので四回戦。

一回戦:対青白
 1本目:秘宝の探究者からビート開始。アルハマレットが出てきたが数で押し切った。
 2本目:スフィンクスの後見によりライブラリアウト負け。白が濃いのですごく効いた。
 3本目:1ターンめキテオンからビート開始。勇者の守護神×2でビートダウン完遂。

二回戦:対緑白
 1、2本目:どちらもイトグモ→ヴァレロンの管理人と来たけど、高名熊から勇者の守護神という流れに除去をからめて有利に戦況を進め、あぶなげなく勝利。

三回戦:対青緑(The「TY」氏)
 1本目:一進一退の攻防の末、地上空中とも膠着。ラノワールの共感者で眠りへの誘いが見えていたので、他にトリックがないことに賭けて先に仕掛けたら潮流の先駆けでいなされて負け。
 2本目:トリプルマリガンの相手を1ターンめキテオンからのビートで介錯。
 3本目:ダブルマリガンから土地がスタックした相手を高名熊からのビートで介錯。マジックこんなゲームだよね。

四回戦:対緑赤
 1本目:先手の相手の強烈な攻めをなんとかいなして膠着させたと思ったらチャンドラの灯の目覚めを撃たれて死亡。
 2本目:土地5枚キープしたらさらに土地・土地と引いて先手なのに攻勢に出られず、それに加えて1枚しか入っていない剛力化を都合よく持っているなど相手の引きが神がかっていて、いいところのないまま負け。

というわけで3-1の2位でした。

サイバー犯罪対策科の刑事もの。追うのは表面的には誘拐殺人事件でありサイバー犯罪ではないのだが、調査を進めるうちに官のコンピュータ関連システム構築に絡むさまざまな問題が浮き上がってくる。何次請けにもなっているシステムエンジニアの現場の実態のひどさもさることながら、そんな有様ではひそかに何を仕込まれてもわかりようもない、というのが恐ろしい。バックドアでも仕込まれようものなら、大量の重要な個人情報を好き放題に奪われかねない。
この現状に対して警鐘を鳴らすのがこの本のテーマの一つだろう。
そしてもう1つ伝わってくるのが、警察のサイバー犯罪対策科の頼りなさである。専門的知識を持った人員の不足、前時代的な捜査法と取り調べ方。事件の謎を解明していくのは主人公の刑事ではなく捜査協力の凄腕ハッカー。とくに終盤に差し掛かってからはこの凄腕ハッカーの独壇場であり、彼がホームズで主人公の刑事がワトスンといった趣だ。彼の協力なくしては事件は決して解決しなかっただろう。それが、サイバー犯罪に対する警察の力不足を端的に示している。
この、終盤・事件の謎解き部分での凄腕ハッカーの独壇場っぷりはバタバタと駆け足じみた印象を読者に与えてしまっているが、作品全体としては前述の二点についての危機感は十分に伝わってくるようになっているので、細かいところには目をつぶろう。
こういった内容の本であるので、あとがきや解説などでぜひ関連事項の説明をしてもらいたかったところであるが、本作にはあとがきも解説もついていない。これは実に残念なことである。

『ダークナイト』や『インセプション』で好評を博したクリストファー・ノーランの最新作…というには観たのが半年ほど遅いが…のSF映画。
だが、観終わった感想は正直「まあまあ」止まりで、3時間近い視聴時間を無駄にしたとまでは思わないまでも、誰かに薦めるほどのものではない、と言わざるをえない。

まあまあなものが「まあまあ」止まりである理由を述べるのはなかなかに難しいことだが、以下、FKが視聴中に感じていたことを順に箇条書きしてみる。

・人類が滅びる理由が砂嵐と植物の疫病?いやそれはないでしょ。ジャガイモ飢饉じゃあるまいし、遺伝子プールが異常に狭いとかじゃなきゃそう簡単に植物のある一品種が絶滅したりとかありえない。それに作物の品種改良はどこにいったの?
・この砂嵐って絶対ダストボウルを踏まえたネタだよな。これもアメリカンノスタルジーの一種か。
・土星圏に何者かがワームホールを開いた?2001年宇宙の旅か。オマージュというかこれもノスタルジー?
・ラザロ計画でNASAがロケット打ち上げ…何年先の未来設定かわからないけど多段切り離し式ロケットで…これ絶対アポロ計画へのノスタルジックなオマージュだよね。
・この映像化されたブラックホールは綺麗。しかし星雲の実物の画像と比較して勝てるほどではないね。
・遠浅の海洋惑星?そんなものがありえるの?
・おおお…。この津波シーンがスペクタクルシーンその1か。
・ウラシマ効果。我々にとってはトップをねらえですでに体験済みのネタだ。
・この拍子木組み合わせたみたいなロボット面白いな。
・科学者嘘つきばっかだな。
・この、マン博士とのしょぼい格闘シーンがスペクタクルシーンその2…?
・トラブルで高速回転する宇宙船と相対速度をあわせてドッキングするシーンがスペクタクルシーンその3。だがこれならゼログラビティのほうが刺激的だったな。
・結局のところテーマは家族愛か。定番中の定番だね。テーマ的に誰も文句をつけられない家族愛。困ったときには家族愛。一家に一台家族愛。
・ブラックホールに飛び込んだらその過程で超重力で引き伸ばされてバラバラになると聞いたが?そのうえで不可逆圧縮される。
・そしてここでタイムパラドックスですか。
・戻ってくるのも救助されるのもご都合主義と思わざるをえない。

以上、こんな感じ。
そつなく作られてはいると思うけど、素直に感心したシーンが津波と拍子木ロボットだけではなー…。宇宙もののSF見るのが初めてという少年少女なら興奮感動できたかもしれないが、FKにとっては新鮮味のないネタばかりで…。センスオブワンダーのないSFなんて味の無いガムも同然ですよ。
つぎ頑張ってくれ!

続けて読んだので2つまとめて。
以前読んだ山本弘の短編で亜夢界というネタがあり、タイムパラドックスで因果律が崩壊した世界を扱ったその斬新さに感心した。タイムパラドックスはタイムトラベルを題材としたSFにおいては「この作品内ではタイムパラドックスをどう扱うか」ということを決めておかなければならない問題ではあるが、その対応は様々で、だいたいは話のアクセントとして都合の良い形で小規模に取り扱うだけにとどまる。
たとえばバックトゥザフューチャーでは過去において自分の祖父と祖母の関係が結婚前に破局してしまわないように奔走するし、マイクル・クライトンの『タイムライン』では過去に定住することを決めた人物についての記述が古い記録から見つかったりする。実につつましい影響だといえよう。
これに対し、タイムパラドックスと言うものの影響を最大限深刻に取り扱ったのが亜夢界のアイデアで、この場合因果律が崩壊してしまう。時が過去から未来へと一方向にのみ進み、原因があって結果があるという因果の流れ自体が、この宇宙に正の物質のみが多量にあって反物質はほとんど存在しないのと同じようにある種の「偏り」であり、きっかけがあれば連鎖的にその偏りは正されうる…といった感じの理論構成で、タイムトラベルによりタイムパラドックスを起こしてしまうことがそのきっかけというわけだ。ここまでハードSF的にタイムパラドックスを扱った作品を自分は見たことがなかった。
山本弘のSFでタイムトラベルやタイムパラドックスを題材にした作品を読んだのはそのときが初めてだったので、斬新な印象が一層強まったのかもしれない。

…前ふりが長くなってしまったが、短編集『シュレーディンガーのチョコパフェ』には亜夢界を扱う別の話が1つと、タイムトラベルを扱う話が1つ収録されている。そして『去年はいい年になるだろう』はタイムトラベルによる歴史改変を扱った長編だ。ここに至ると、山本弘はタイムトラベルやタイムパラドックス関係を得意なテーマ、あるいは好みのテーマとする作家だと認識を改めるべきだろう。なお、いずれもタイムトラベルやタイムパラドックスの扱いはハードSF的で重大な影響を及ぼすものになっており、そこのスタンスは崩れてはいない。そして今まで何度か述べてきた、人間の愚かしさと向き合う山本弘らしさも健在であり、今まで彼の作品を楽しんで読めていた人が失望を味わうようなことはないだろう。

7年前のエントリで、ヤフーとMSがアニメ・マンガ・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化を訴えるキャンペーンに賛同したという件に関して書き、それ以来自分はヤフーを不見識で低劣な売名企業として認識していたが、このたびヤフーの評価をさらに下げることになった。
新唐人テレビの報道によると、インターネット事業で中国に進出したヤフーは中共当局の求めに応じて反体制活動家の通信情報を渡していたのだという。人権抑圧に協力していたというわけだ。

これにて自分内でのヤフーの評価はめでたく最下層レベルに落ち、躊躇無くアンチヤフーを表明できるようになった。ヤフーなんぞ潰れてしまえ。

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