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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
というわけでスーパーサイズミーの感想。
まあマック商品の是非はともかく、一日の消費カロリーの倍を摂取し続けたらそりゃ肥満になるし、高血糖でぼうっとするようにもなるわな。
だから、この監督の自分自身を使った人体実験はセンセーショナルではあるけどほとんど意味がない。
この映画からそこをオミットすると争点は以下の3つ。
1)ファストフード会社の広告戦略で、国民がやたらに高カロリーな食い物を売り込み続けられているのを野放しにしていいのか?
2)肥満は社会問題化している。1とそれをあわせて考えるとどうか?
3)学校ではちゃんとしたものを食わせろよ。栄養教育も含めて。あと運動もさせろ。

1は基本的にはメディアリテラシー、受け取る側のおつむの問題だな。物も情報も溢れかえっている社会においては、何が必要でなにが有害かを見極める目が重要ってことで、これは何も肥満問題に限った話じゃない。
2はそのメディアリテラシーを、少なくとも肥満に関する分野については国民が身につけられるようにする、というのが基本だろう。あと、食品にカロリー表示を義務付ける、とかかな。
一日の消費カロリーはこれだけ、今食べたいと思っているもののカロリーはこれだけ。肥満になるとこういう害がある。そこまで判っていたら、あとは自己責任以外の何物でもない。
自己責任、というのを徹底するのと、社会全体への医療費負担の上昇を抑えるための即効性のある対処法として、「肥満由来の疾病については医療保険を適用しない」とかはアリかな。
3はまったく異論の余地なし。2の結論でもあるし、栄養学はきちんと教えるべきだ。そして、肥満にならないようにしつつ、ちゃんと体が育つための食事を与えること。もはや先進国において、「国民は勝手に増えるから何も手を打たないでいいや」ってのは、ありえない怠慢。高齢者福祉を削ってでも子供の養育・教育に力を入れないと、社会全体が先細りするぜ?

まあなんだ、アメリカもそうだけど日本も自由主義・資本主義社会が成熟して社会としての曲がり角にさしかかり・・・いや、もう曲がり角を越えたか・・・、いろんなところで制度疲労が起き、矛盾が噴出しつつある。
なんだかんだいって、今までの政治家って楽だったなぁ!人口ボーナスとか、教育の権威と質とか、「戦後」とか、いろんな要素からなる追い風に乗って、無能な政治家でも「数字としての成果」はそこそこ出してこれた。
しかし、この先はほんとうに頭を絞って、力を入れてやっていかないとダメだろうな。本当に政治家の実力が問われる時代の到来というわけだ。
このところ続けて首相が政権放擲しているのは、状況の困難さが増したせいなのか、骨の無い政治家が増えたせいなのか。いずれにせよ、情勢は待ってはくれないわけだが。
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