電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
前々回の話とわりと関係ある話だからついでに斬っておこう。
日本のマスコミがいかにイエロージャーナリズム化しているかがよくわかる事例だが、やらせや捏造も行って話題づくりをし、センセーショナルに煽り立てて金を稼ぐ資本主義に毒されたマスコミのことは今更語るにも値しない。
問題は、マスコミの言うことを鵜呑みにしてしまう一般大衆のメディアリテラシーの低さにある。
日本人は権威に弱いと良く言われるが、テレビや新聞という「情報発信の専門組織」が言ってることだから間違いないだろうと思ってしまいがちのようだ。これも一種の職人気質というか、スペシャリストを尊ぶ精神性の悪い側面なのかもしれない。
そのマスコミが犯行とゲームの関連性を匂わせれば、「良識」ある連中が「正義感」にかられてゲーム叩きに走る。
そこにはマスコミの報道の意図や内容の妥当性を検証するという知性の働きはまったくない。短絡の極致である。
頭を使うことが癖づいていない人間は社会的強者のいいカモだ。こんな連中が多数派なら為政者はさぞかし楽なことだろう。
こういう話をすると、「じゃあオマエはゲームが全く無関係だったとでも言うのか」と言い出す人間がいるので、今回の事件についてのFKの見解を書いておく。
ゲームが無関係だったと断言はできない。ゲームが犯行の引き金になった可能性もある。
だとしても、ゲームがなければ犯行が起きなかったという保証はないし、犯罪を起こした動機の全てがゲームにあるとは決して、誰にも、言えない。
なぜなら、単一の事象が何かの行動の動機の全てであると断言できるほど人間の精神は単純ではないからだ。そして、熟達した精神科医でも、誰かの心理を100%読み解くことはできない。仮に、犯人が「ゲームを繰り返しプレイしているうちに実際に人を殺してみたくなった」と証言したとしても、それが本当であるかどうかは誰にもわからない。本人にすら。無意識のうちに責任転嫁を行っている場合があるからだ。
ゲームは娯楽である。娯楽は、一般的に快を味わい、ストレスを解消するためのものだ。ストレス(=抑圧)と貧困は犯罪の発生と有意な相関関係を持つので、娯楽の存在は犯罪率を下げると考えるほうが自然であろう。
ゲームの内容が暴力的だからプレイしている人間が悪影響を受けるという話については、18歳未満ならともかくとっくに成人した人がその程度のことで実際に犯罪に及ぶならその人の人格に問題があると言わざるをえない。
人を犯罪に誘引する因子を全て取り除く、というのならまだ一貫性があるから評価できるが、暴力的なゲームやポルノといったいわゆる刺激の強い娯楽物を規制するという方向でしか活動が見られないのは、「叩きやすいところをバッシングしているだけ」「ただの売名行為」「いかにもスケープゴート」という誹りを免れまい。
むしろ今回の事例では、就職のことについて家族から責められるストレス、未来に対する希望の無さと現在の自分自身の境遇を省みての失うものの無さからくる自暴自棄、べつに生きていたくもないが自殺する勇気もなくて犯罪を犯して死刑になったらむしろそのほうが楽という考え方、自分はもっと大きなことができる人間だという若者にありがちな誇大妄想意識の暴走、閉塞的な状況を打破する間違った形での力の行使、今の自分の状況をもたらした「社会」という抽象的な存在に対する憎悪、などのことが動機として普通にありそう。
というのは、附属池田小事件や池袋通り魔事件にも似たような点があったからだ。
ゲームやポルノを叩いている連中が、こういった動機の元となる原因も取り除くべく活動している、というのは寡聞にして聞かない。もしそういう例があるなら教えてもらいたい。
日本のマスコミがいかにイエロージャーナリズム化しているかがよくわかる事例だが、やらせや捏造も行って話題づくりをし、センセーショナルに煽り立てて金を稼ぐ資本主義に毒されたマスコミのことは今更語るにも値しない。
問題は、マスコミの言うことを鵜呑みにしてしまう一般大衆のメディアリテラシーの低さにある。
日本人は権威に弱いと良く言われるが、テレビや新聞という「情報発信の専門組織」が言ってることだから間違いないだろうと思ってしまいがちのようだ。これも一種の職人気質というか、スペシャリストを尊ぶ精神性の悪い側面なのかもしれない。
そのマスコミが犯行とゲームの関連性を匂わせれば、「良識」ある連中が「正義感」にかられてゲーム叩きに走る。
そこにはマスコミの報道の意図や内容の妥当性を検証するという知性の働きはまったくない。短絡の極致である。
頭を使うことが癖づいていない人間は社会的強者のいいカモだ。こんな連中が多数派なら為政者はさぞかし楽なことだろう。
こういう話をすると、「じゃあオマエはゲームが全く無関係だったとでも言うのか」と言い出す人間がいるので、今回の事件についてのFKの見解を書いておく。
ゲームが無関係だったと断言はできない。ゲームが犯行の引き金になった可能性もある。
だとしても、ゲームがなければ犯行が起きなかったという保証はないし、犯罪を起こした動機の全てがゲームにあるとは決して、誰にも、言えない。
なぜなら、単一の事象が何かの行動の動機の全てであると断言できるほど人間の精神は単純ではないからだ。そして、熟達した精神科医でも、誰かの心理を100%読み解くことはできない。仮に、犯人が「ゲームを繰り返しプレイしているうちに実際に人を殺してみたくなった」と証言したとしても、それが本当であるかどうかは誰にもわからない。本人にすら。無意識のうちに責任転嫁を行っている場合があるからだ。
ゲームは娯楽である。娯楽は、一般的に快を味わい、ストレスを解消するためのものだ。ストレス(=抑圧)と貧困は犯罪の発生と有意な相関関係を持つので、娯楽の存在は犯罪率を下げると考えるほうが自然であろう。
ゲームの内容が暴力的だからプレイしている人間が悪影響を受けるという話については、18歳未満ならともかくとっくに成人した人がその程度のことで実際に犯罪に及ぶならその人の人格に問題があると言わざるをえない。
人を犯罪に誘引する因子を全て取り除く、というのならまだ一貫性があるから評価できるが、暴力的なゲームやポルノといったいわゆる刺激の強い娯楽物を規制するという方向でしか活動が見られないのは、「叩きやすいところをバッシングしているだけ」「ただの売名行為」「いかにもスケープゴート」という誹りを免れまい。
むしろ今回の事例では、就職のことについて家族から責められるストレス、未来に対する希望の無さと現在の自分自身の境遇を省みての失うものの無さからくる自暴自棄、べつに生きていたくもないが自殺する勇気もなくて犯罪を犯して死刑になったらむしろそのほうが楽という考え方、自分はもっと大きなことができる人間だという若者にありがちな誇大妄想意識の暴走、閉塞的な状況を打破する間違った形での力の行使、今の自分の状況をもたらした「社会」という抽象的な存在に対する憎悪、などのことが動機として普通にありそう。
というのは、附属池田小事件や池袋通り魔事件にも似たような点があったからだ。
ゲームやポルノを叩いている連中が、こういった動機の元となる原因も取り除くべく活動している、というのは寡聞にして聞かない。もしそういう例があるなら教えてもらいたい。
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