忍者ブログ
電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
定例化したオンラインボードゲーム会を15:00から開催。緊急事態宣言が解除されたらどうするかは考えなければならないが。

まずは、以前から予習リストに加えていたエルフェンランドをプレイ。
過去に数回プレイしたことがあるのだが、相当昔なのでいろいろ確認しながら進行。一回目はほとんどチュートリアルみたいなもので、2回目はホームタウンヴァリアントを採用。
悪いゲームではないが、やはり3人ではなくもっとプレイヤーがいたほうが面白いゲームだな。ホームタウンヴァリアントも人数が多いほうが活きる気がした。

その次は、拡張全部入りで12季節の魔法使い。予想通り、攻撃的な使い魔カードが増えてエンジンになるカードが減った。3人ドラフトで出てくるカードはしょせん27枚なので見えてるのは一部分だけなのだが、カードプールは実際そうなってた。魔力トークンがリザーブに4個以上ある状態でラウンドを終えると3VP貰える「驚愕の箱」をファーストピックしたら2枚目が来たので完全にそちら路線で構築。一年目に両方を場に出し、あとはターン進行をなるべく遅らせながら手堅くプレイして圧勝。この戦法で4回中3回勝ってるのでやっぱこのカード強いのだと思う。

微妙な時間が余ったのでレースフォーザギャラクシー(ロールフォーザギャラクシーに非ず)をプレイ。BGAではないGUI版を一時期アホのようにプレイしていたので、進行はさすがにスムーズ。ただ、PACはだいぶ忘れていた模様。最終ターンに2倍消費が間に合われて残念ながらFKは二着となった。

その時点で19時15分ぐらいで、もう一回ぐらいはいけるかと思ったがPACが辞去したので本日はこれで終了。
来週はまたオンライン開催で、再来週はリアル開催を打診する予定。

現在の新規プレイ候補リスト:
ストーンエイジ
ダイスフォージ
テラミスティカ
クランズオブカレドニア
キーフラワー
PR

当ブログの10年前のエントリで『コミュ -黒い竜と優しい王国-』に言及しているが、それと同じ暁WORKSのタイトル。原画家もライター陣も同じ。DMMのGWセールで安かったのでプレイ。

評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:7/10
エロ:5/10
サウンド:6/10
総評:7/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
巌窟王的復讐譚+学園+異能バトル、という『コードギアス 反逆のルルーシュ』を強く想起させる内容。日常系ではないので展開はだらだらしておらず、読み進めやすい。
どこかで見たような設定も多いとはいえ、近未来SFとしてはかなりしっかりと掘り下げられており、最終的に恋愛ではなく人間の意志への賛歌として話を締めているのも良い。バトルを中心に、熱い展開も多い。
主人公の語りがやたら仰々しく多弁なのは少し鼻につくが、コードギアスでもそういう面はあったし了解可能な範囲か。あと気になったのは、最終シナリオのラスト付近の「すごい身体的代償を払ってとにかく頑張り、限界状況をどうにか乗り越える」→「もっとすごい極限状況が続けてやってきて、ぼろぼろの体を酷使してやっぱりとにかく頑張ってどうにかする」という流れ。Fateで衛宮士郎が似たようなことやってて同じように「ええ…(困惑)」と思った覚えがある。セイバーの鞘による加護、みたいな理由もなしでああいうことをやられると、自分の状況か周囲の状況についての描写のどこかを疑わざるをえなくなる。端的に言えば、冷める。
そういうマイナスポイントもあるが、量産型学園恋愛エロゲーと比べれば間違いなく面白いといえる出来だった。

【エロ】
基本的に交感としてのHシーンで数も多くはないが、エロくしようという意図は感じられる。せっかくこういう描写をしてるなら差分も用意してよ!と思う箇所があり、その不満が解消されていれば7点あげてもよかった。

【サウンド】
BGMに特に不満は感じなかったが、全体的にややチープな印象がある。ボイスには問題なし。

…という感じ。追加シナリオや、コンシューマ版からの逆移植部分を含む完全版もあるようなので、セール等で機会があればやってみたい。

アオイトリと同じPurple Softwareの過去作。メインライターは御影氏ではなく鏡遊氏。過去作のデータを見る限り、Purple Softwareのメインライターはこの2人のツートップ体制であるようなので、もう一方はどの程度の実力なのか?と試してみた次第。

評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:5/10
エロ:5/10
サウンド:5/10
総評:5/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
「少量のファンタジー要素を含む学園もの恋愛ストーリー」というテンプレに完全に当てはまる。破綻はしていないが、ギミックに意外性はないし、センスオブワンダーもないし、雑学的知識が増えるような内容でもない。目の肥えた読み手にとっては読みごたえがないだろう。
終盤のストーリーを盛り上げるために危機や悲劇があり、そこに至るまでの間に愛着を育む期間がある、というのもテンプレ的だが、本作は非常に日常寄りで、危機や悲劇が起こったりそれを意識したりする期間が全体に占める割合はごく少ない。となると、大部分を占める日常パートが楽しいかどうかがカギなのだが…正直、凡庸といわざるをえない。直前にリトルバスターズをやっているから評価が辛くなっている面はありそうだが。
キャラクターの強調された個性付け部分をアピールする発言と、主人公もしくは男友達の幼馴染をいじる発言が大半である会話は、楽しげな雰囲気は作り出しているものの、思わず頬が緩むような上質の笑いを呼び起こす域には達していないと思う。
また、だらだらした日常が続き、進捗感のないストーリー展開は読み手の「読み進める力」を消耗させる。ストーリーを読むのも精神的なエネルギーを必要とし、良いストーリーは「続きが気になる」という気持ちを起こさせることで読者に精神的なエネルギーを補充させるが、そうでない場合は読むことにだれてくる。日常系ストーリーではしばしば出てくる中だるみ問題だが、進捗感が感じられる事柄を組み込めば「続きが気になる」という気持ちを起こさせやすい。少しづつ物事を完成に近づける必要がある何か。リトルバスターズでは野球チームのメンバー集め、アオイトリでは演劇の準備がそれにあたる。が、本作にはそういう工夫はないのだなこれが。
まとめると、「破綻はしていないが凡庸」。日常系ストーリーのクオリティを高めるには十分な楽しさand/or続きが気になる展開が必要で、前者にはセンスが、後者には頭の良さが求められるが、残念ながら本作のストーリーからはどちらも秀でたものは感じられなかった。

【エロ】
克氏のCGは文句ないが、もう一人の原画家の方の出来は残念な限り。また、ごくごくふつうの、交感としてのHシーンだし、本編外のおまけHシーンも無いので、エロティシズムの追求という面でも平凡としかいえない出来。

【サウンド】
ED曲はそこそこ良いが、特に印象に残る曲はない。逆に、騒々しすぎて悪印象なBGMはあった。

…という感じ。この手のゲームの初心者には悪くなさそうが、目の肥えたユーザーにとってはとりたててプレイする価値もない凡庸なゲームだった。
鏡遊氏がメインライターを務めるゲームはセールの時に購入して未プレイのものがもう1本あるので、最終的な評価はそれをプレイするまで保留。ただ、そちらを積極的にプレイする意欲自体がかなり低下したが…。

本日はPACの都合により1日早めて開催。時間はいつもどおりの15:00スタート。

最初はツォルキン。BGAでプレイするのは2回目。
FKとPACが農業技術→神殿路線、GWが建築路線と戦法が分かれ、FKが微差で勝利。また同じ戦法かよ、と言われそうだが、建築路線に先に進んだプレイヤーがいるとさすがに躊躇せざるをえない。今回結局建築路線では勝ててないわけだが、水晶ドクロとか無視してひたすら建築に打ちこむプレイスタイルにすればもう少し点が伸びていた気もする。で、やはり記念碑を1つは建てないと勝ちきれないだろう。建築をたくさんやっていれば記念碑の選択肢も増えるので、かなり有利ではあるはず。
その次は12季節を大魔術師ルール(拡張カードを20枚加えてドラフト)でプレイ。
カードが20枚追加されただけではなく、最初の召喚ゲージも少ないのだろうか?前回プレイした時よりやたらにきつかった気がする。拡張カードを追加しているぶん、召喚ゲージを増やしたりするような基本的なカードの出現率が下がっており、そのかわりに入ったのが季節が変わるたびに対戦相手からクリスタルを奪う使い魔とか、攻撃っぽいけどコンボ的な使い道は考えにくいカード群で、微妙な感じだった。変転とかでひたすら地味にVP稼いでた。早めにエンジン作れたFKの勝利。
最後はロールフォーザギャラクシー。初期配置は黄色ダイスがあるのは良いが能力は空気。Exploreを著しく強化する5Devがあったのでがんばって早い段階でこれを完成させる。ほかの人が生産系の6Devを用意して生産し始めているのを横目で見ながらExploreすると見つかった6Devがやっぱり生産系。他の候補を探している暇はなさそうだったのでそれを完成させ、自分も一気にオラーっと生産したらあっという間にVPチップが尽きて終了。PACと同点だったがカップに残ったダイス数の差で2位となった。相当強力な追い上げだったがほんのわずか足りなかった。

次回は平常通り日曜15:00~開催の予定。

アオイトリの余勢を駆って読み物系のゲームを次々と消化している現況。まだやってなかったの?と言われそうだがご覧の通りで、自分はKEY系はCLANNADを全部やり終えた段階で止まってた。

評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:10/10
エロ:4/10
サウンド:10/10
総評:10/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
自分はお涙頂戴はあまり好きではないので「泣きゲー」などという言い方には反発を覚えるし、サブヒロインの個別ルートに入ったときのいかにもな鬱展開には少々眉を顰めたくなる。だが、主題を表現するために丁寧に構築されたストーリーと、それを支える日常パートの楽しさはそのマイナス分を差し引いても10点を与えたい。
かなり早い段階で、AngelBeatsみたいな世界観なのかなと思ったが、作品としてはあっちのほうが後だった。OneやKanonの段階ですでにそれっぽい描写があるので、麻枝氏らしさが整理・統合・昇華されてきた、ということなのかもしれない。

【エロ】
もとより、KEYのゲームにエロを求めている人などおりますまい?

【サウンド】
ボーカル曲もふんだんに使った贅沢な作り。そして品質はさすがとしか言えません。

…という感じ。無印リトルバスターズから加筆があったりサブヒロインが追加されたりでコンテンツは大いに充実しており、完成度も高い作品といえるだろう。

先週と同様、15:00から、FK・PAC・GWの3名でBGAを使ったオンラインボードゲーム会を開催。
先週の終わりに予習リストに加えた、十二季節の魔法使いからスタート。

ドラフトを含むゲームなだけあってルールはシンプルでカード効果が多彩、という類型なので、一回目はルールをつかむためにドラフトなしのチュートリアルプレイ。
ルールと、どういうカードが存在するのかを大体把握したうえでプレイした2回目は全員ちゃんと接戦だった。最終ターンにカードを1枚プレイし忘れてFKが3位になったけど、それをプレイしてたら1位だったので良いゲームだったのではなかろうか。
なお、ゲームとしてはレス・アルカナとかなり近い。あっちのほうがスピーディーでシビアなゲームで、こっちは臨機応変さを求められる感じ。
そのあとはツォルキン。
例によって1回目はBGAのインターフェースに慣れるチュートリアルプレイという感じだが、さすがにリアルで1回だけしかやっていないであろうGWは不利かな?彼はそのときに勝ってはいたんだけどね。FKが農業技術→神殿路線、PACは建物技術路線、GWが神学路線となり、これまでにも勝率の高かった農業技術→神殿路線がトップという結果になった。うーん実に手堅い。この路線が一番リソース管理が楽。他の路線はより計画性が求められるぶん、うまくこなした時に点数を叩けるということなんだろう。
ツォルキンをプレイし終わったら19時50分ぐらいだったので本日はこれにて終了。
来週日曜はPACに予定があるとのことなので土曜15:00に振替。

PS4版が出ている『シンソウノイズ』と同じ、シルキーズとライアーソフトのコラボタイトル。メインライターが同じで、推理ものというのも同じ。自分はそっちは未プレイ。

評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:7/10
エロ:5/10
サウンド:6/10
総評:6(推理ものが好きなら+1)/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
ジュブナイル色の強い推理もの、というジャンルの中ではかなり本格的。このジャンルが好きならオススメできそう。そうでないなら普通、かな。
トゥルーエンドルートで多数の伏線を回収していく様は見事。だが、推理ものとしてのフェアさを重視して「プレイヤーの感情の振れ幅」はあまり意識していないように見受けられた。具体的に言うと、感情の振れ幅を重視するなら各ルート最初はバッドエンドルートに固定したほうがよいと思う。実際、各ルートのグッド/バッド分岐条件は推理パートと無関係だし、トゥルーエンドルートが他のルートを全部埋めてから出現っていうのもやってるしね。
あと、効果音や悲鳴の演出はもっとギリギリまで攻めたほうがよいだろう。推理ものバッドエンドの定番の一つ「電話の向こうでヒロインが殺されるシーン」を用意しておきながら、演出がマイルドすぎて痛ましさが足りないんだよね~。

【エロ】
塗りはシルキーズ系でエロいんだけれども、可愛らしい絵柄なので全体的にソフトな印象を受ける。内容は基本的に交感としてのHシーンなので微温く、プレイで頑張ってエロくしようとして不自然さが目立つといういつものやつ。ろくに自分でしたこともないような娘が、異性とつきあったこともない堅物の主人公の愛撫で絶頂という「エロゲ的お約束」も相変わらず。こういうエロゲで「学習」した人が現実でトラブルを起こさないことを切に願うよ。
あと、差分が手抜き気味で、カットイン入れたり差分変化させているわりには状況と完全一致していなかったりするのでかえって違和感が出ている場合も。

【サウンド】
メインテーマと捜査活動のテーマは悪くないが、ほかはごく平凡。淫語伏字加工ありなのはエロゲとしてマイナスポイント。ストーリーのところで述べた通り、効果音演出も凡庸。

…という感じ。題材が重いわりに絵柄も演出もマイルドなので、(『シンソウノイズ』と同様)コンシューマ移植を念頭に置いて開発されたタイトルなのかなと思った。エロゲ初心者には向いてるかもしれない。
-------------
やや規模の小さい続編『バタフライシーカー ~カオス・ナイトメア~』もプレイした。
分岐のない一本道だが、評点は本編とほぼ同じ(エロは5→4)。本編が気に入った人はこちらも気に入るだろう。
・意味ありげな副題だが、話とはあまりマッチしていない。
・追加ヒロインの外見がエクステをつけた魂魄妖夢みたい。
・本編のトゥルーエンドからの続きになるので、主人公の恋愛スタンスが固定されてしまっておりライターはエロシーンを組み込むのにさぞ苦労したことだろう。続編の苦悩その1。
・追加ヒロインの能力と主人公の能力を組み合わせると万能すぎるのでこれ以上話を続けていくのは難しい気がした。続編の苦悩その2。

先週と同様、15:00から、FK・PAC・GWの3名でBGAを使ったオンラインボードゲーム会を開催。
前回の最後に予習リストに挙げたのはトロワ、ツォルキン、エルフェンラントの3つだったが、週の間にBGAにあるゲームのうち軽くてよさげなものを探した結果、キングドミノも予習リストに追加した。

最初はそのキングドミノ。1回目はオプションなし、2回目はオプションありでやってみて、まあ期待通りの軽さのゲームだなという印象。運の要素もあるが、全員がドミノの内容をある程度把握した後なら予測や期待もできるようになるのでそこからが本番だなーと思った。ルールはとにかくシンプルなので初心者を誘うには良さげ。
次はトロワ。3人プレイが多い現状、3人プレイがベストなゲームは外せないところだろう。GUIでの独特な操作や、キャンセル不可な行動に戸惑ったりしながら、初回プレイを終え、2回目は75分ほどで終わった。準備を自動化してくれるぶん、やはりアナログでプレイするよりスムーズだった。ただ、自動化されているがゆえに、イベントカードから降りかかる災厄に気付きにくいというような問題はある。ちゃんとログをチェックしないと見落としてしまう。VPがブラインドのゲームなので、他のプレイヤーがどの程度VPを稼いでいそうかというのもログからそれとなく把握しておく必要がある。正直、ここはログを見直せば確認できてしまうことなので、VPがオープンでもよかった気がするなぁ。勝敗を左右するけど面倒くさいからやってないだけ、ってのはもやもやする。
そこまで終わったところで19時15分。GW氏が食事にするってことで、そのあとの再開は厳しそうなので本日はここでお開きに。
予習リストに十二季節の魔法使いを追加して、終了。

もの凄くひさしぶりにまともに最初から最後までプレイしたPC18禁読み物系ゲーム。DMMでセールだった&原画家(「克」氏)目当てで手を出したのだけれども。

評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点。
ストーリー:9/10
エロ:10/10
サウンド:10/10
総評:9/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

9点は、違う表現をすれば「上の中」というところ。十分にオススメできます。
ネタバレしない範囲でもう少し掘り下げて説明すると…

【ストーリー】
メインライターは「御影」氏で、実績からいって実力は折り紙付き。自分はどれもプレイしたことがなかったが、高く評価されているゲームとして名前は知ってたっていうタイトルが数多くある。
プロローグ的な「始まりの3日間」だけで話に引き込まれた。序盤に盛り上がりを作る、というのはストーリーテリングにおいて重要なテクニックで、月姫ではそのためにネロ・カオスを登場させることにした、というのは何かで読んだことがある。キャラクターに与えられている記号的魅力は媚びが鼻につかない程度に抑えられており、ほどなく「ストーリー内での生きたキャラクター性」の中に溶け込んでいく。日常パートやギャグパートは軽やかでテンポよく、読み進むことが苦にならない。聖書や文学作品からの引用が多く、知的好奇心がくすぐられる。話全体の構造が、ゲームという媒体を活かしたメタな作りになっているのも興味深い。主人公がいざというときにヘタレじゃないのもいいね。
褒めてばっかりだが、じゃあなんで10点じゃないの?というとサブライターの担当パートの完成度が劣っているから。あと、動機付けや説明をもう少し強化したほうがいいんじゃないかと思える箇所がいくつかあったので、満点まではつけられないかな。
しかし、及第点以上の水準なのは間違いない。背筋にゾクっとくるような「感情が揺さぶられる感覚」を体感させる作品というのは多くあるものではなく、自分にとって本作はそういう数少ない作品の1つ。

【エロ】
高品質なシナリオと高水準なエロを同居させるのはかなり難しいのだが、このゲームでは高い次元での同居が果たされている。ここはもう手放しで褒められるところ。シナリオに後付けでエロシーンを入れるような形では決して実現できないことで、「過激なHさせて淫語連発させとけばええやろ」なわけないのだ。それでは、エロシーンでだけ突然淫乱化したりベッドヤクザになったりしてキャラクター性が歪んでしまう。最初からシナリオの設定面とキャラクターをエロティシズムを引き出せるように構築していく必要がある。
サブライターの担当パートのCGは原画家が克氏ではなく、明らかにクオリティで劣っているのだが、それらを除外しても十分な量で、質は前述のとおりなので10点あげられる。

【サウンド】
盛り上げるべきところで盛り上がるBGMが流れる。それは一定以上の水準のゲームなら当然なのだが、本作では日常系のBGMも素晴らしく良質。ボーカル有りのオープニングテーマとエンディングテーマもゲーム内容に合っていて文句なし。声の演技やチュパ音などにも隙はない。…ボイスの伏字加工もない。満点にする以外ないだろう。

…という感じ。ひとつ前の作品『アマツツミ』もそのうち是非プレイしたい。

【おまけ:最初の選択ルート】
小夜。どうも自分はあからさまに好意を向けてくるキャラを優先する傾向があるらしい。選ばれなかった場合に一番悲しむキャラ、ということかもしれない。

先週と同様、15:00から、FK・PAC・GWの3名でBGAを使ったオンラインボードゲーム会を開催。
まずはエミネントドメイン。生産特化がどの程度いけるのか試そうと思っていたが、序盤の展開が研究路線向きだったので結局そっちに。惑星確保は軍事でやってたが、他の2人が開拓にいってしまったので相乗りできないぶん不利だったように思う。トップのGWと2点差の2位。
次は軽い奴を、ってことでキャントストップ。FKがやや有利な状況で進んでいたが、これが最後のターンだろうってときの出目が一発アウトの内容。完全にどうしようもないやーつ。次の手番のGWがゴールして決着。
その次はロールフォーザギャラクシー。FKとGWが生産系、PACがDEV特化。普通に考えればPACが不利だが、DEVの総VPの3分の1(切り上げ)を追加で得るのはさすがに強く、最終結果はそれぞれ1点差でFK>PAC>GWだった。FKが勝ったのは遺伝子ダイスを含む初期惑星と小規模研究所の噛み合いのおかげ。
PACが離席したのでGWとタルギで対戦。しょっぱなからGWが部族カードの内容を間違え、そののちwikiで強カード認定されている「次のラウンドに対戦相手が置けるタルギの数が1減る」の効果を喰らってそれらのディスアドバンテージを巻き返すことができないままFKの勝利。
この時点で19:25。PACが戻ってきていたがGWとFKが夕食タイムに入り、PACは21時ごろに夕食の予定らしいので再開して何かをやるのは厳しそう、ということでここでお開きに。
トロワ、ツォルキン、エルフェンランドのルールを予習しておく、と示し合わせて終了。

[17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27
«  Back :   HOME   : Next  »
プロフィール
HN:
MOS&FK
性別:
男性
職業:
ゲーム会社勤務
趣味:
電源不要ゲーム
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新CM
[04/16 GW]
[04/16 FK]
[04/15 GW]
[04/15 GW]
[02/27 FK]
ブログ内検索
カウンター
フリーエリア
最新TB
バーコード
忍者ブログ [PR]