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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
三国志演義は戦いの勝敗は史実通りであるものの、人物像はかなり脚色されている場合があり、特に主要でない人物以外は「矮小化」ともいうべき著しく雑な改変をされていることがある。
鮑信もその中の一人といえる。

鮑信は正史では曹操の覇業の初期過程を支えたかなり重要な人物である。
曹操と同様、反董卓連合に参加し、袁紹以下の諸将が兵を動かそうとしない様子に憤り、曹操と共に董卓軍に挑み、敗れて弟を失ったのちに、袁紹たちを見限って連合から去る。義心の篤い人物であり、曹操を傑物と認める予見力も備えていた。この時点では5千を率いるに過ぎなかった曹操に賛同し、2万の軍を率いて同じ敵へと立ち向かった鮑信は曹操にとって非常に心強い人物であっただろうし、曹操の志を認めてくれた嬉しさも大きかったことだろう。鮑信は連合から去った後も曹操とは良好な関係を保ち、青州黄巾賊との戦いに協力して当たることになる。曹操と鮑信は戦略を立てるための下見に出ていたところを黄巾賊に奇襲を受け、鮑信は命を捨てて曹操を逃げ延びさせるのである。ドラマとして見た場合、大変熱い展開であり、ファンが付きそうな美味しいポジションのキャラではないか?
だが、演義では功を争って抜け駆けし、董卓軍配下の華雄にさんざんに敗れて弟を討ち取られる愚将という扱いである。ひどすぎる…。
比較的史実に近く、しかも曹操をクローズアップしている蒼天航路でも、鮑信はたいした扱いではない。反董卓連合では登場しないし、曹操を天下を担う人物と確信するも曹操を理解しきれぬまま盲信しているような扱いで、そのまま青州黄巾賊との戦いで戦死する。う~ん…。蒼天航路は蒼天航路で、曹操を天才と扱っているがゆえに関わった人物を矮小化している面はある。鮑信が輝くような記述をすると、どうしても曹操の未熟さや失策を扱わざるをえないからなぁ。
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