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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
最初に作ったセーブデータ(=第一選択肢)の日付から判断するに、五ヶ月か!やー、終了するまで長かったなぁ!この作品がつまらなかったわけじゃない。自分が「テキスト系のゲームができない時期」にあっただけだと思う。時々そういうことがあるのだ。
この作品に関してはあまり細かいことを言うつもりはない。青臭いところやご都合主義なところ、厨臭い設定や強引な展開、ノルマっぽく挿入されたエロシーンなど貶せる部分はいろいろあるが、愛すべき作品だと思う。こんなにも直球で人間賛歌を歌い上げる作品は。

ところで。
幽世で双七と話してた九鬼が「さて・・・俺はそろそろ行くとするか」「どこへ?」「地獄へさ」と話すシーンで不意に頭にイメージが降って湧いた。
宗教的恫喝装置としての地獄ではなく、純粋に現世での悪行で魂にこびりついた汚れをこそげ落とすための荒療治を行う施設としての地獄観が。
名づけて歯医者的地獄観。
次の輪廻のために魂を無垢な状態に戻さねばならないが、その作業には苦痛がともなう。まるで歯医者に行ったらドリルで歯を削られるように。しかし、それをやらない限り次の輪廻には入れず、宙ぶらりんな状態でいつまでも彷徨っていなければならない。歯医者が嫌いな人も結局は行くことになるのと同様、罪を負った魂も逡巡した末に結局は自ら地獄に行くのだ。地獄という概念を有する全ての宗教が恫喝するがごとく「落とされる」のではなく。

・・・どうだろう?手前味噌ながらわりと新鮮な地獄観ではないだろうか?
フェイト/ゼロで「シナリオライター的神観」が提示されたときは非常に新鮮に感じたが、それに近いものがあるように思う。
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