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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
Q:下は大地震、上は大空襲なーんだ?
A:この(↓)デッキ。

「TOKYO1923-45」
<クリーチャー 19>
4 板金鎧の土百足
4 天空のアジサシ
4 幻影の召使い
3 チビ・ドラゴン
4 失われた真実のスフィンクス
<呪文 16>
4 稲妻
4 噴出の稲妻
4 二重否定
4 地震
<土地 25>
10 島
8 山
4 沸騰する小湖
3 広漠なる変幻地
<サイドボード 15>
4 否認
4 広がりゆく海
4 ゴブリンの廃墟飛ばし
3 精神の制御

「カウンターフェニックスでマグマのフェニックスや地震で本体に入るダメージが痛い」→「守勢に回るからそうなのであって、攻勢に出ているときなら問題ないどころかむしろ好都合じゃね?そして自軍をフライヤーで固めて地震を撃ちまくれば強くね?」
という論法で作られたのがこのデッキ。地上軍が土百足だけ、というのはまったく問題ないとして、フライヤーの選択には解説を要するだろう。
天空のアジサシは現環境唯一の青で2マナパワー2のフライヤー。
幻影の召使いはあとで詳述するが、単体除去を撃たれない限りは3マナ3/4フライヤーという超スペック。
チビ・ドラゴンは紅蓮地獄や蔓延などの全体除去で落ちず、パワー2を安定してブロックできるタフネス3が嬉しい4マナのフライヤー。マナが余りぎみの状況ならパンプアップ能力も有用。
失われた真実のスフィンクスは瀝青破やキッカー付き噴出の稲妻などで落ちないタフネス5のフライヤーで、土地を引きすぎたり除去の撃ち合いで膠着したときなどにキッカー付きでプレイできればゲームを決定付けるだけのアドバンテージを取れる。
天空のアジサシ以外はブロッカーとしての性能をわりと重視しており、召喚酔いの間に一回ブロッカーとして睨みを利かせ、召喚酔いが解けたら攻撃に回してさらに後続を出すか、地震を撃つ、というのが基本戦術。
土百足もボール・ライトニングや地獄火花の精霊相手には強力なブロッカーとなる。

このデッキはいろんな顔を持っている。序盤にクリーチャーを展開して二重否定を構える形になればクロックパーミッションのように機能するし、クリーチャーで数回殴ってから火力を連射してとどめというスライバーン的なパターンもあり、除去を撃ちまくって互いに消耗したところをスフィンクスで手札を回復させて巻き返すコントロールデッキ的な動きをすることもある。サイドから否認を入れればクロックパーミッション的な動きが強化され、精神の制御は主に悪斬対策だが入れればコントロール力がアップ、広がりゆく海とゴブリンの廃墟飛ばしを入れるとマナ拘束の側面も持つ。この、サイドを含めた多様性はぜひ味わってみてもらいたいところ。

幻影の召使いについて。
対象に取られたときに生贄に捧げねばならないというデメリット能力を持つが、3マナのフライヤーの標準性能は2/2。タフネス2はありとあらゆる除去で死ぬ。したがって、相手が単体除去を持っているのならデメリット能力を持つ幻影の召使いであろうがそれ以外のクリーチャーであろうが死ぬので関係はない。流刑への道を撃たれたときに基本土地を持って来れない程度は3マナ3/4飛行というスペックの代償としては問題にならないほど軽い。逆に、複数出していても大渦の脈動で一体しか落とせなかったり、堕落の触手を撃ってもライフゲインできなかったり、精神の制御で奪えなかったりとメリットになる局面もそれなりに多い。
単体除去を撃たれなければ3/4飛行というスペックは恐るべきものであり、紅蓮地獄や蔓延、ジャンドの魔除け、カルデラの乱暴者といった環境の主要な全体除去から生き残り、芽吹くトリナクスやビーストトークン、地獄火花の精霊、上陸一回の土百足などに一方的に勝てる。
幻影の召使いの能力がデメリットとして大きな問題になるのは一部のプレインズウォーカーを相手にする場合であり、エルズペスや復讐のアジャニのプラス能力で殺され、チャンドラ・ナラーにX=0で除去されてしまう。
これらが数多く採用されている場合は幻影の召使いをサイドに落とすか、否認の出番である。
対象に取られた時点で能力が誘発してしまうので通常は幻影の召使いをカウンターで守ることはできないが、プレインズウォーカーや忘却の輪、未達への旅ならカウンターが間に合う。
ぐらつく峰で除去されるケースもちょっと痛い。押されているときは2ライフ守ったと考えればいいが、こちらの攻勢のときにやられると泣ける。
ほかに環境で使われているカードでいえば、吸血鬼の呪詛術士の能力で除去されることぐらいか。これはテンポアドバンテージでは1ロスだが、カードアドバンテージではイーブンなので許容範囲としておこう。
上記のケース以外では実はかなり強いクリーチャーなので、青絡みのアグロを組むときには検討してみてもよいと思う。
あと、このデッキでは関係がないが幻影の召使いの興味深い特性として、「白の単体除去として一般化した流刑系除去を受けても墓地に落ちる」ため、魂の操作などで墓地から回収したり墓所王の探索の探索条件を満たしたりするのに適していたりする。
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プロフィール
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性別:
男性
職業:
ゲーム会社勤務
趣味:
電源不要ゲーム
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