毎日新聞 2014年07月02日 19時00分
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が2013年度、東京や福岡など4カ所への日帰り交通費として、他県議と比べて突出した195回分、計 約300万円を政務活動費から支出していたことが2日までに、収支報告書の記載で分かった。具体的活動の記載がなく、例外規定を使って領収書も添付してい なかった。
11年度と12年度にも同様に交通費として、約150回分、計約480万円を支出していた。
野々村県議は1日の記者会見で号泣し「精力的な活動の結果で、うそや偽りはない」と明言。経路や金額の根拠については「記憶にない」などと話し、活動内容などについては説明を拒否した。(共同)
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ん~まったくもって論外。
自分が厳しく追及される立場のときに泣いてみせて心証を良くしようっていうのがそもそも、万引きした小学生レベル。
いや、小学生が泣いてみせる場合でも「二度とやらないから、反省してるから(親や学校に連絡するのだけは)許して」という戦術をとるね。悪いことはしてないと主張しつつ号泣、とか意味がわからない。
本当に何一つ恥じることがないのであれば堂々としていればいいのに、なぜ取り乱したところを見せるのか?はっきりいって、泣いてみせても誰の心証も良くならないよ。10人に10人がポーズだって理解するし、有耶無耶にしたいから泣いてみせているんだと受け取るから。
自分は必ずしも政治家に清廉潔白を要求するわけではない。特に、諸外国と渡り合うなら多少ふてぶてしいほどにしたたかであったほうが頼もしいと思っている。
そういう政治家が、権力基盤を固めるために巨額の資金提供を受けていたとか、その見返りに企業に便宜を図ったとかの汚職事件を起こすのは、効き目の強い薬の副作用のようなもので、ある程度は仕方ないかな、と許容する気持ちがある。もちろん無いにこしたことはないのだが、功績と罪過、プラスとマイナスを足し合わせて出た収支で政治家を評価するスタンスなのだ。
でも兵庫県議程度の小物ではどっちにせよダメだね。成せる功績もたかがしれてるうちに罪過が積まれるようじゃお話にならない。
とりあえず、このニュースを受け取る立場にある人は全員「号泣してみせれば乗り切れる」とタカをくくられていたわけで、怒っていい。
あとこの県議に投票した人は見る目がなかったことを反省していい。