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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
『景の海のアペイリア』の範乃秋晴氏がシナリオ担当。
評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:9/10
エロ:7/10
サウンド:7/10
総評:8/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
廃部寸前の部活に勧誘された主人公がメンバーとともに大会優勝を目指すという部活ものテンプレだが、題材が「学生によるロケット打ち上げ」。よくこんな題材を選んだな!その志に感服させられる。
多岐に渡る科学的知識が求められる題材だが、図解入りの説明もあってとっつきは悪くない。雑学的知識が増えるタイプの話が好きな人にとってはたまらないだろう。そう、私のことだ!
チームワークが物を言うタイプの部活の部活ものはだいたい熱いが、ロケット打ち上げというロマン溢れる題材と合わさって本作のストーリーは尋常でなく熱い。「失敗は成功の母」という言葉があるが、こういった開発史の文脈で語ってこそもっとも輝く。
そして、本作がプレイヤーに与える、説教臭くないポジティブさは比類ないもので、私が過去にプレイした全ての読み物系ゲームに勝っている。いわゆる泣きゲーが美味だが栄養に乏しいお菓子だとすれば、本作は栄養満点の料理といえようか。まさに心の糧。本作から18禁要素と下ネタギャグを取り除いてコンシューマ化できれば、中学生や高校生にこそオススメしたいゲームになるだろう。

【エロ】
CGは可もなく不可もなしという程度だが、各ヒロインごとに本編中3回程度+おまけシーンと回数は頑張っており、テキストやシチュエーションで各部にこだわりが感じられる内容。特に、キスへのこだわりはかなりのもの。一部、エロゲ的お約束がひどすぎると感じた箇所はあるが、「普通=平凡」の域を超えるエロをファンタジー等の設定面で処理できない以上しかたないと考えよう。

【サウンド】
全体的に見ればまずまずの水準。盛り上げるシーンでの曲の出来がよく、ボーカル曲も良質なので評点は高め。盛り上げるシーンでの曲2種が、イントロループと本体部分を分けて作られており、テキストを送ってクライマックスのシーンに入ったタイミングで本体部分に進ませるようにしているのは、シンプルながら良い工夫。

…という感じ。ストーリーの点より総評の点を低くつけるのは珍しいが、立ち絵クオリティが低いなどのマイナス要因があるので、トータル評価は下がった。とはいえ、ストーリーは間違いなく良いものだった。
「範乃秋晴がシナリオ担当なら鉄板」と誰かのレビューにあったが、今のところ自分も同意する。『私が好きなら「好き」って言って!』も購入済みなのですぐにもプレイしたい。
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プロフィール
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MOS&FK
性別:
男性
職業:
ゲーム会社勤務
趣味:
電源不要ゲーム
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