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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
『景の海のアペイリア』『あの晴れわたる空より高く』の範乃秋晴氏がシナリオ担当。
評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:7/10
エロ:6/10
サウンド:5/10
総評:6/10(甘ラブ恋愛ものが好きなら+1)

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
園芸部所属で料理人志望の主人公の前に、リンゴの木の妖精(自称)が現れ「一学期が終わる前に誰かと恋仲にならないと君に不幸が訪れる。自分が協力してあげるから誰かと恋仲になれ」と言われる。主人公は疑いながらもなんとなく恋愛を意識するようになりつつ学園生活を送る…という感じのストーリー。
普通のノベル系とはやや異なるゲームシステムで、恋愛SLGに近い。平日は10個ぐらいの候補からイベントを選んでそれを読む。登場キャラの誰に関係したイベントかは可視化されているので、基本的には好感度を稼ぎたいキャラを選べばよい。週末には、その週の平日に一番多く好感度を稼いだキャラのイベントが起こる。日曜日の夜には、キャラの好感度を調べたり電話したり告白を決意したりといった、恋愛SLGによく見られるシステムがある。
告白タイミングを選べるので、女の子からの告白を待ったりもできる。チュアブルソフトの作品なので、同ブランドの『Sugar+Spice!』と同じゲームシステムもしくはその発展形なのかな?
個別ルートに入ったあとは、結末にかかわる分岐をこの告白システムを使って選択させていたりもする。
範乃秋晴氏らしく、日常パートは軽妙でギャグ満載下ネタ多数。そしてシナリオ構成は設定・伏線とも緻密。たとえば泣きゲーによくある「いつ死んでもおかしくない病弱ヒロイン」はしばしばご都合主義の塊で、特に「そんな子とセックスしてんなよ…」という気分になって微妙極まりないのだが、本作ではアレルギー性疾患と設定することで納得感ある形で落とし込んでいる。
というわけで、よくできているとは思うのだが、本作は甘ラブ特化であり人を感動させる方向に特別に力を注いでいるわけではないので、自分のストライクゾーンからは外れていた。

【エロ】
甘ラブいちゃいちゃを堪能できる内容。一部にはアニメもあるがクオリティはさほど高くない。一部のエロゲ的お約束がひどいのは他の範乃作品と同様。

【サウンド】
可もなく不可もなし。盛り上げるシーンというのにあまり注力していないのは上で述べたとおりだが、BGMのほうでも特に気合が入ってないのでどうにも印象が弱い。

…という感じ。範乃秋晴氏らしさは随所で感じられたが、「甘ラブ恋愛もの」というテイストが最重要でストーリーはその補助、という作品では同氏の真価が発揮されないように思えた。やはりストーリー重視の作品でこそ輝く人だろう。
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プロフィール
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男性
職業:
ゲーム会社勤務
趣味:
電源不要ゲーム
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