電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
初めてレガシーのデッキを組んでから二ヶ月弱。4つほどデッキを組み、対戦してみて、それまで断片的だった知識が自分内で体系的に把握されつつあるのを感じる。その内容をメモとして書き残しておこうと思った。
同時期に始めた人たちにも何かの参考になるかもしれないし、何かしらの指摘や示唆がもらえたら有益なエントリになりうるだろうから。
現時点でレガシーについて考えるにあたって念頭に置くべきこと、その1。
「コンボデッキのキルターンが最速1ターン、平均2ターン」
アド・ストーム、放火砲、セファリッド・ブレックファスト、フリゴリッド等、デッキの組み方にもよるものの、2ターン程度でコンボを決めてくるデッキはレガシーでは珍しくない。
実のところ、レガシーがここまで高速化したのはわりと最近のことではないか。少なくとも時のらせん以前はここまで速くなかったと思う。
次元の混乱の猿人の指導霊、未来予知のナルコメーバ、アラーラの断片のむかつき。少なくとも未来予知がなければセファリッド・ブレックファストとフリゴリッドは1ターンは遅くなっている。また、ひそかにローウィンの思案もその高いサーチ性能でコンボデッキの速度と安定性アップに一役買っている。
キルターンが1ターン早まれば、全てのカードの価値判断を見直すに十分な理由となる。
なので、MtG wiki等で紹介されている時のらせん以前のレガシー仕様デッキは現在では速度的にお話にならない可能性がある。
では、その高速化されたコンボデッキにどう対抗するか。おおまかに言って3つの方法がある。
・カウンター
・手札破壊
・対策用パーマネントを設置
順に見ていこう。
1)カウンター
先手1ターンキルに対してはピッチカウンター(具体的にはほぼForce of Willのみ)しか対抗策たりえない。後手1ターンキルや先手2ターンキルならもみ消しや目くらましも使用可能。対抗呪文などの汎用カウンターが使用可能なのは後手2ターンキル以降だけ。ここまでくると対抗策というには苦しい。
というわけでForce of Will、目くらまし、もみ消しが候補になる。
2)手札破壊
先手1ターンキルには対抗不能。後手1ターンキルや先手2ターンキルに対しては思考囲い、強迫、陰謀団式療法、ピッチの暴露などで干渉し、コンボの成立を崩せる。暗黒の儀式経由ならHymn to Tourachもコンボを崩せる可能性があるが、あれはどちらかといえばカードアドバンテージを得るための手段であろう。
というわけで1マナの3種と暴露が候補になる。
3)対策用パーマネント
ここはかなり細分化される。汎用性の高いものから挙げよう。
・虚空の杯
ほとんどのコンボデッキはライブラリ操作やマナ加速を使うため、こちらも何らかのマナ加速を経由して1ターン目にX=1で置く。相手によってはX=0で置くだけでもデッキの動きを阻害できる。
・三なる宝球
コンボデッキは1ターンに軽いカードを連打してコンボパーツやマナを揃えることが多いが、どんな軽いスペルにも最低3マナの支払いを要求するこのカードは相手デッキの速度的優位を完全に奪ってしまう。ピッチスペルの優位性も奪うためきわめて強力だが、3マナとやや重めであり、かなり強力なマナ加速性能を持ったデッキでないと1ターン目に置くのは難しい。
・エーテル宣誓会の法学者
前述の、「1タ-ンに軽いカードを連打」という動きを禁止してしまう。法の定めや秘儀の研究室も同じことをより完全に実現できるが、こちらは2マナであり、しかも2点クロックでもあるという大きな利点がある。
・翻弄する魔道士
キーカードを禁止することで、相手は翻弄する魔道士を一時的にでも排除する手段を引くまでコンボを決められなくなる。ただし、1本目はキーカードを的確に指定するのは難しいかもしれない。
・虚空の力線
墓地を利用するコンボデッキへの対策としては最強のカード。初手に来るまでマリガンしたり、血清の粉末と併用したりすることも珍しくはない。そのほかの墓地対策としてはトーモッドの墓所、大祖始の遺産など。
・真髄の針
起動型能力を利用するコンボデッキならこれで対策できるが、相手が迂回路を用意している場合もあるので注意。たとえばセファリッド・ブレックファストなら基本的にはコーの遊牧民を指定すればいいがコーのシャーマンを出されるとダメだし、放火砲もゴブリンの放火砲を指定したら巣穴からの総出のストームを使った勝ち筋に切り換えてくる可能性がある。
そのほか、「対策用パーマネント」ではないがクリーチャー絡みのコンボなら一般的なクリーチャー除去でコンボが崩せる場合がある。その点でセファリッド・ブレックファストは非常に高速ではあるものの崩されやすいコンボデッキである。
以上を踏まえて、その2に続く。
同時期に始めた人たちにも何かの参考になるかもしれないし、何かしらの指摘や示唆がもらえたら有益なエントリになりうるだろうから。
現時点でレガシーについて考えるにあたって念頭に置くべきこと、その1。
「コンボデッキのキルターンが最速1ターン、平均2ターン」
アド・ストーム、放火砲、セファリッド・ブレックファスト、フリゴリッド等、デッキの組み方にもよるものの、2ターン程度でコンボを決めてくるデッキはレガシーでは珍しくない。
実のところ、レガシーがここまで高速化したのはわりと最近のことではないか。少なくとも時のらせん以前はここまで速くなかったと思う。
次元の混乱の猿人の指導霊、未来予知のナルコメーバ、アラーラの断片のむかつき。少なくとも未来予知がなければセファリッド・ブレックファストとフリゴリッドは1ターンは遅くなっている。また、ひそかにローウィンの思案もその高いサーチ性能でコンボデッキの速度と安定性アップに一役買っている。
キルターンが1ターン早まれば、全てのカードの価値判断を見直すに十分な理由となる。
なので、MtG wiki等で紹介されている時のらせん以前のレガシー仕様デッキは現在では速度的にお話にならない可能性がある。
では、その高速化されたコンボデッキにどう対抗するか。おおまかに言って3つの方法がある。
・カウンター
・手札破壊
・対策用パーマネントを設置
順に見ていこう。
1)カウンター
先手1ターンキルに対してはピッチカウンター(具体的にはほぼForce of Willのみ)しか対抗策たりえない。後手1ターンキルや先手2ターンキルならもみ消しや目くらましも使用可能。対抗呪文などの汎用カウンターが使用可能なのは後手2ターンキル以降だけ。ここまでくると対抗策というには苦しい。
というわけでForce of Will、目くらまし、もみ消しが候補になる。
2)手札破壊
先手1ターンキルには対抗不能。後手1ターンキルや先手2ターンキルに対しては思考囲い、強迫、陰謀団式療法、ピッチの暴露などで干渉し、コンボの成立を崩せる。暗黒の儀式経由ならHymn to Tourachもコンボを崩せる可能性があるが、あれはどちらかといえばカードアドバンテージを得るための手段であろう。
というわけで1マナの3種と暴露が候補になる。
3)対策用パーマネント
ここはかなり細分化される。汎用性の高いものから挙げよう。
・虚空の杯
ほとんどのコンボデッキはライブラリ操作やマナ加速を使うため、こちらも何らかのマナ加速を経由して1ターン目にX=1で置く。相手によってはX=0で置くだけでもデッキの動きを阻害できる。
・三なる宝球
コンボデッキは1ターンに軽いカードを連打してコンボパーツやマナを揃えることが多いが、どんな軽いスペルにも最低3マナの支払いを要求するこのカードは相手デッキの速度的優位を完全に奪ってしまう。ピッチスペルの優位性も奪うためきわめて強力だが、3マナとやや重めであり、かなり強力なマナ加速性能を持ったデッキでないと1ターン目に置くのは難しい。
・エーテル宣誓会の法学者
前述の、「1タ-ンに軽いカードを連打」という動きを禁止してしまう。法の定めや秘儀の研究室も同じことをより完全に実現できるが、こちらは2マナであり、しかも2点クロックでもあるという大きな利点がある。
・翻弄する魔道士
キーカードを禁止することで、相手は翻弄する魔道士を一時的にでも排除する手段を引くまでコンボを決められなくなる。ただし、1本目はキーカードを的確に指定するのは難しいかもしれない。
・虚空の力線
墓地を利用するコンボデッキへの対策としては最強のカード。初手に来るまでマリガンしたり、血清の粉末と併用したりすることも珍しくはない。そのほかの墓地対策としてはトーモッドの墓所、大祖始の遺産など。
・真髄の針
起動型能力を利用するコンボデッキならこれで対策できるが、相手が迂回路を用意している場合もあるので注意。たとえばセファリッド・ブレックファストなら基本的にはコーの遊牧民を指定すればいいがコーのシャーマンを出されるとダメだし、放火砲もゴブリンの放火砲を指定したら巣穴からの総出のストームを使った勝ち筋に切り換えてくる可能性がある。
そのほか、「対策用パーマネント」ではないがクリーチャー絡みのコンボなら一般的なクリーチャー除去でコンボが崩せる場合がある。その点でセファリッド・ブレックファストは非常に高速ではあるものの崩されやすいコンボデッキである。
以上を踏まえて、その2に続く。
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