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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
『バタフライ・シーカー』から遡る形でプレイ。
評点は以下のとおり。いずれも7点が及第点(=それ目的でお金と時間を割く価値がある)。

ストーリー:7/10
エロ:6/10
サウンド:7/10
総評:7/10

総評は7点以上なら幅広くオススメできる。5点を下回ると駄作。5~6点なら題材やジャンル、原画家などで個人的な加点があればやってみてもいいのでは?という感じか。

【ストーリー】
『バタフライ・シーカー』と同じく、ジュブナイル色の強い推理もの。ただし、中盤以降はミステリというより異能サスペンスになるので、推理好きだとそのへんでギャップを感じて評価を下げる人もいる模様。自分はジャンル買いではないので特に気にはならなかったが。
『バタフライ・シーカー』がミステリとしての完成度を重視しているのに対し、本作は「コミュニケーションの大切さと難しさ」という普遍的テーマの表現を重視しており、ジュブナイルものとしての完成度はこちらのほうが高い。
序盤から強く陰の雰囲気が漂い、狂気や死に心惹かれる主人公は『雫』の主人公・長瀬祐介や『僕の心のヤバイやつ』の主人公・市川京太郎と同じカテゴリに属する。お察しのとおり、いろんなエンディングでリア充化するのだが、元々の方向性に沿ったエンディングもいくつか用意されているのは個人的に高評価ポイント。
直前にプレイした『アマツツミ』で自分が「興味深い」と評した話の構造だが、本作でも同じようなシングルエリミネーション形式。まあ、事件の真相を追うタイプの話なら、複数のヒロインに別々の展開を用意するほうが大変だしこちらのほうが都合が良いだろう。本作では真相以外の個別エンドは「おそらくは辛いであろう真実を追うのをあきらめて、日常の幸せを追う」という選択になっているので、十分に意味もある。

【エロ】
肉感的な女性を描いてCLOCKUPで活躍したはましま薫夫氏が原画。今作でもその力量は遺憾なく発揮されており、キャラも魅力的だが、エロ目的で買うようなゲームではないことは言うまでもない。

【サウンド】
タイトル画面で流れる曲、ボーカル曲など良質な曲が多い。ただ、特別にエモーショナルな技術の粋を集めたといえるほどのシーンが無いためか、印象としては良質止まりで、特別な高得点を与えるほどではなかった。細部まで整えられたエモーショナルなシーンは関わった全ての要素の印象を強めるので、そこで使われた音楽の評価も高くなりがち。サウンド単体での厳密な評価をすべき、なんてことはないので全然それでいいのだが。

…という感じ。性的虐待など、性的な内容が話に大きくかかわってくるので、正直『バタフライ・シーカー』のほうがコンシューマ向けと思えた。ちょっとPS4版での感想を漁ってみると、やはりそのへんをぼかしたり削除したりで不自然になっている箇所があるようなので、手を出すのであればPC版がよいだろう。
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プロフィール
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ゲーム会社勤務
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電源不要ゲーム
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