電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
Entomber Exarch / 納墓の総督 (2)(黒)(黒)
クリーチャー — クレリック(Cleric)
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実のところ、かなりいいカードである。グレイブディガーに別モードが付いたものと考えるより、強迫に2/2と別モードが付いたものと考えたほうがその良さを理解しやすい。つまりは4マナの手札破壊の1バリエーションとしての評価である。
手札破壊デッキを多く組んできた人には容易に理解してもらえると思うが、手札破壊は相手の手札に干渉することで将来の危険を排除したりカードアドバンテージを取ったりできる反面、すでに盤上に出てしまったものに対しては何もできない。相手の手札が空になって、引いたカードを留めることなく即使う状態になっていたら、自分の手元にある手札破壊カードは無駄カード同然である。そのため、手札破壊デッキとは言っても盤面に触るためのカードは入れなければならない。さらに、ゲームを終わらせるための手段も必要になる。充分に手札に干渉できるだけの枚数の手札破壊と、引いて即出しされたカードに対処するためのカード、加えてフィニッシャーも入れるとなると、各枚数のバランス取りは非常に難しい。序盤にうまく手札破壊したものの、フィニッシャーを引けずにもたついている間に即出しで逆転されたとか、逆に除去とフィニッシャーを固め引きして序盤の手札破壊で相手を押さえ込むことができずに圧倒されるとかの展開は、デッキ内パーツの均質性に乏しい手札破壊デッキだとよくある話である。
で、納墓の総督の話に戻る。このカードは4マナと重いが、他の1マナ手札破壊と組み合わせてやれば1~4マナ圏で2回程度の手札破壊を行うことが可能であり、相手の展開を疎外するのに充分役立つ。
そして、相手の手札がない場合、もしくは相手の手札から落とすべきものがないことが明らかな場合、自分の墓地からクリーチャーを回収するモードを使うことができる。2/2が残ること自体が、相手に落とすべき手札がない場合に手札破壊が無駄カードになるという弱点を緩和しているのだが、そこに別モードが加わることで手札破壊以外の用途で使用可能になっており、終盤に無駄カードになるという弱点をほぼ克服している。
この、クリーチャー回収モードには、盤面に触れるクリーチャーやフィニッシャーを回収することでそれらのカードを水増ししたかのような効果もあり、手札破壊デッキが持つ弱点をも緩和してくれる。
以下、サンプル。
<クリーチャー 19>
2 吸血鬼の呪詛術士
4 マラキールの門番
4 狡猾な火花魔導師
3 躁の蛮人
3 納墓の総督
3 ファイレクシアの抹消者
<呪文 17>
3 コジレックの審問
2 強迫
3 血の署名
2 バジリスクの首輪
1 戦争と平和の剣
1 弱者の消耗
1 リリアナ・ヴェス
2 喉首狙い
2 見栄え損ない
<土地 24>
12 沼
4 黒割れの崖
4 竜髑髏の山頂
4 溶岩爪の辺境
<サイドボード 15>
2 湿地での被災
2 喉首狙い
2 見栄え損ない
1 躁の蛮人
1 吸血鬼の呪詛術士
3 蔑み
2 強迫
2 法務官の掌握
このサンプルを見てもらえば、手札破壊と除去とフィニッシャーのバランス取りが難しいというのはなんとなく理解してもらえると思う。これでも昔に比べれば、手札破壊兼クリーチャー兼クリーチャー回収である納墓の総督、除去兼クリーチャーであるマラキールの門番・躁の蛮人・吸血鬼の呪詛術士・狡猾な火花魔導師などの多機能なカードにより、かなり柔軟に状況に対応できるようになったと言える。
クリーチャー — クレリック(Cleric)
納 墓の総督が戦場に出たとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す」「対戦相手 1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでないカードを1枚選び、その後、そのプレイヤーはそのカード を捨てる」
2/2-------------
実のところ、かなりいいカードである。グレイブディガーに別モードが付いたものと考えるより、強迫に2/2と別モードが付いたものと考えたほうがその良さを理解しやすい。つまりは4マナの手札破壊の1バリエーションとしての評価である。
手札破壊デッキを多く組んできた人には容易に理解してもらえると思うが、手札破壊は相手の手札に干渉することで将来の危険を排除したりカードアドバンテージを取ったりできる反面、すでに盤上に出てしまったものに対しては何もできない。相手の手札が空になって、引いたカードを留めることなく即使う状態になっていたら、自分の手元にある手札破壊カードは無駄カード同然である。そのため、手札破壊デッキとは言っても盤面に触るためのカードは入れなければならない。さらに、ゲームを終わらせるための手段も必要になる。充分に手札に干渉できるだけの枚数の手札破壊と、引いて即出しされたカードに対処するためのカード、加えてフィニッシャーも入れるとなると、各枚数のバランス取りは非常に難しい。序盤にうまく手札破壊したものの、フィニッシャーを引けずにもたついている間に即出しで逆転されたとか、逆に除去とフィニッシャーを固め引きして序盤の手札破壊で相手を押さえ込むことができずに圧倒されるとかの展開は、デッキ内パーツの均質性に乏しい手札破壊デッキだとよくある話である。
で、納墓の総督の話に戻る。このカードは4マナと重いが、他の1マナ手札破壊と組み合わせてやれば1~4マナ圏で2回程度の手札破壊を行うことが可能であり、相手の展開を疎外するのに充分役立つ。
そして、相手の手札がない場合、もしくは相手の手札から落とすべきものがないことが明らかな場合、自分の墓地からクリーチャーを回収するモードを使うことができる。2/2が残ること自体が、相手に落とすべき手札がない場合に手札破壊が無駄カードになるという弱点を緩和しているのだが、そこに別モードが加わることで手札破壊以外の用途で使用可能になっており、終盤に無駄カードになるという弱点をほぼ克服している。
この、クリーチャー回収モードには、盤面に触れるクリーチャーやフィニッシャーを回収することでそれらのカードを水増ししたかのような効果もあり、手札破壊デッキが持つ弱点をも緩和してくれる。
以下、サンプル。
<クリーチャー 19>
2 吸血鬼の呪詛術士
4 マラキールの門番
4 狡猾な火花魔導師
3 躁の蛮人
3 納墓の総督
3 ファイレクシアの抹消者
<呪文 17>
3 コジレックの審問
2 強迫
3 血の署名
2 バジリスクの首輪
1 戦争と平和の剣
1 弱者の消耗
1 リリアナ・ヴェス
2 喉首狙い
2 見栄え損ない
<土地 24>
12 沼
4 黒割れの崖
4 竜髑髏の山頂
4 溶岩爪の辺境
<サイドボード 15>
2 湿地での被災
2 喉首狙い
2 見栄え損ない
1 躁の蛮人
1 吸血鬼の呪詛術士
3 蔑み
2 強迫
2 法務官の掌握
このサンプルを見てもらえば、手札破壊と除去とフィニッシャーのバランス取りが難しいというのはなんとなく理解してもらえると思う。これでも昔に比べれば、手札破壊兼クリーチャー兼クリーチャー回収である納墓の総督、除去兼クリーチャーであるマラキールの門番・躁の蛮人・吸血鬼の呪詛術士・狡猾な火花魔導師などの多機能なカードにより、かなり柔軟に状況に対応できるようになったと言える。
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