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電源不要系同人サークル「Paper Entertainment Factory」のアナウンスと、適当な駄文。
相当間が空いてしまったが、ようやく気力が満ちてきたので12/20でのモダンの禁止カード追加の件と、今後の予測などを書いてみたい。

禁止されたのは罰する火と野生のナカティル。
前者は至極妥当であろう。このカード+燃え柳の木立ちがあるせいで、被覆・呪禁・プロテクション赤等を持っていないタフネス2以下のクリーチャーにはモダンでは人権が存在しなかった。禁止理由についての声明にあったように、主に熊サイズのロード+取り巻きで構成される部族系のビートダウンは、エルフやゴブリンなどよっぽどの速度特化型以外は検討さえされない有様。タフネス2以下のクリーチャーを1枚デッキに入れるのは、罰する火を使うデッキに潜在的に1枚のカードアドバンテージを提供するに等しいと考えればそれも当然だろう。これが健全な状態であろうはずがない。緑の定番戦術の一つである、1ターン目のマナクリーチャーから高速展開、というパターンすらモダンでは見られなかったのだ。この、1枚のカードのせいで選択しうるカードの幅が大きく狭められていた状況を考えれば禁止は当然と言っていい。
そして後者にはやや疑問が残る。環境にまともなビートダウンがZOO以外に存在しなかったのは前述の罰する火の支配ゆえであり、罰する火1枚で除去されない2マナ以下のクリーチャーという厳しい選択基準で残ったもののうち最もマナレシオが高かったのが野生のナカティルだったにすぎない。確かに、高確率で2ターン目から3点で殴れるというのは他に無い高性能ぶりであるが、罰する火無き後では1ターン目から2点で殴れるゴブリンの先達も十分に警戒に値する性能ではないか?
この、環境を破壊しているわけでもなく単にスペックが高いだけのカードを禁止したことは、プレイヤーたちに不信感を植え付けた。私見として「タルモゴイフが次に狙われているのはないか」と書いていたライターがいるが、これなどはその不信感とニアリーイコールな印象の顕著な表出例であろう。プロプレイヤーにとっては単なる環境の変化にすぎないと割り切れるかもしれないが、一般プレイヤーにとっては趣味に割ける金の範囲で入手した高額カードを禁止されると心中穏やかでない。

野生のナカティルを禁止したことは勇み足と断ずるが、とはいえタルモゴイフが禁止されることは無い、と予測する。罰する火1枚で除去されない2マナ以下のクリーチャーのうちの1枚だったが罰する火が消えてしまえばそれは関係なくなり、意識的に低速化させられているモダン環境ではレガシーよりもタルモゴイフの危険性は低い。レガシーと違ってクロックパーミッション向きのピッチカウンターが無いのも大きい。それでもなお「タッチを含め、緑を入れるなら必ず採用が検討されるカード」ではあるが、その意味においては最近では瞬唱の魔道士のほうが危険度は増していると思われる。地道なアドバンテージの取り合いが中心となる戦いへとシフトした現在のモダンでは。
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